丹田呼吸は私たちの体にとって一番自然で単純な呼吸です。生まれたばかりの赤ん坊は母親のお腹の中でへその緒を通して呼吸していたように呼吸しますが、まさにそれが丹田呼吸です。丹田呼吸は私たちがもともと行っていた呼吸法に戻ることなのです。
丹田のうしろ、脊椎側にある命門のツボを通じて生命エネルギーが出入りするとイメージしながら行う呼吸です。この時、鼻で行う呼吸は意識しません。実際には鼻で息をしますが、丹田に意識を集中して呼吸すると、丹田と命門がひとつになったように感じ、丹田にエネルギーが満ちてくるような感覚が得られるようになります。
丹田呼吸
- 腹式呼吸と丹田呼吸の差は丹田と命門を意識するかどうかです。(丹田と命門の位置は写真を参照)
- 両手を丹田の上にのせ、腰の命門のツボに鼻があるとイメージしながら、息を吸いながら風船を膨らませるように命門から丹田に気運が入り、お腹全体が膨らむようにします。
- 吐き出す時には風船から空気が抜けるように気運が丹田から命門に抜けるとイメージしながらお腹を収縮させます。
【ポイント】丹田呼吸において命門は鼻のような役目を、丹田は肺の役目を行います。呼吸は無理をせず、自然にお腹の動きに従って行うようにしましょう。
出典: ブレインメディア